SHOE DOGになりたい

 

 

 

 

 

 

 

 

NIKE創業者、フィル・ナイト氏の著作、「SHOE DOG」を読みました。

内容はNIKEの前身ブルーリボン社の創業時からの道が書かれた本なのですが、赤裸々に描かれてすぎていて、成功者の書いたビジネス本というより、まるで長編小説を読んでいるかのような本です。

 

創業前、創業後(1962~1980年)、現代、の3シーンに分かれ、創業後は年を追いながら進んでいきます。

ページの下には年数の目盛が書かれてあって、何年に起きた出来事なのかすぐ分かるようになっています。

読み進めながら、年を重ねていっているような演出なのですね。

 

この本は、NIKEの歴史を追いながら、世界のスニーカーの歴史に触れることができます。

NIKEはシューズだけじゃなく、スポーツウェアを世界中に展開し、今や確固たる地位を築いているブランドです。

もともと、オニツカ(アシックスの前身会社)のスニーカーをアメリカで販売するために生まれたのが、ブルーリボン社です。

アメリカでオニツカを広めていくも、いろいろとあり、NIKEというブランドを立ち上げることになったのです。

アディダスやプーマなどを追い抜こうと、NIKEブランドがどんどん拡大していく様子が分かります。

イラストや写真が一切ないのですが、シューズモデル名などは画像検索しながら読むと、当時のスニーカーの作りがより理解できました。

 

第二次世界大戦が終わった頃の創業なので、アメリカ目線での日本の描かれ方もリアルでした。

瓦礫の残る暗い東京、父親世代が戦争した相手とのビジネス取引…これらに対した葛藤がリアルでした。

また、オニツカ・日商岩井・日本ゴムなど、NIKEの歴史の中で、日本の会社との繋がりが大きかったことも分かります。

 

個人的に面白いと感じたエピソードをあげるとしたら、この2つです。

・NIKEがはじめて作った子ども靴を、創業者の子どもは履いてくれなかったこと。

・模倣品が出た時、それを作成した工場と契約し、NIKEの新たな工場にしたこと。

一人の人間として、困難に立ち向かいながらビジネスを進め、家族との葛藤を描いてるのが分かるエピソードです。

 

タイトルの「SHOE DOG」とは、靴の商売に身を捧げる人間のことだそうです。

熱中というより病的に靴のことばかり考えている人。

靴に取りつかれた人たちのこと。

 

最後に著者は、天職を追い求めろと語っております。

タイトルに「SHOE DOG」を選んだことから、靴の商売は天職だったんでしょうね。

自分を信じ、信念を貫け…この思いを伝えるために、小説のような形になったそうです。

読後は、失敗してもとにかく前へ進んで、自分にしかできない人生を歩まねば、という気持ちになり、モチベーションが上がる1冊です。

SHOE DOGの方にも、そうじゃない方にも、おススメです。